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僕は最初背景アーティストとしてゲーム会社に入社しました。
ただ、プロジェクトでシェーダーやスクリプトを担当するうちに**シェーダーアーティスト(兼テクニカルアーティスト)**としての仕事が増えていき、シェーダー関連について学びながら仕事をすると言うことをしていました。
そこで実際に役立った本と Webサイトをまとめようと思います。
背景・ライティング・構図からシェーダー・レンダリングまで、読んで参考になったものを紹介します。

この記事でわかること

  • 背景・コンセプトを学ぶのに役立った本(草薙シリーズなど)
  • ライティング・レンダリングの基礎を押さえる書籍
  • カメラ・構図・カラーコレクションの参考書
  • シェーダー学習におすすめの本と Web(UE4 マテリアル、Shadertoy、The Book of Shaders など)
  • レンダリングを深掘りする本(PBR、リアルタイムレンダリング)

背景アーティストとして入社してから

テクニカルアーティストという職種をまだ知らずに入社した頃、まずは背景アーティストとして絵を勉強し直しました。
アーティスト分野を深掘りすることは、後にシェーダーや見た目を扱ううえでも重要だと感じた時期です。

背景とは

背景の先輩に貸してもらってから、自分でも買いながら模倣・参考にしていました。

草薙シリーズ
価格も手頃で、中古でも出回っているのでおすすめです。
背景の先輩に貸してもらい、そこからシリーズで中古で買っては売ってを繰り返していました。
他にも色々漁りましたが、一番経験値になったのはこのシリーズです。

ライティングについて

背景を勉強するうちに「ライティングが結構大きく左右するなー」と感じるようになり、「ライティングとはそもそも何ぞや」と調べて目を通しました。

ライティング & レンダリング 第 3 版
レンダリングも兼ねて紹介しているので、3DCG 向けとして使いやすい一冊です。

カメラ/構図について

コンセプトアートを描くときや、作ったものをよく見せるためにはカメラの構図も重要です。

filmmaker’s eye
映画などの撮り方を解説していて、動きのあるものを作るときや、身近な映画から学ぶにはとても有効です。

「レンズ」のキホン (イチバンやさしい理工系)
レンズの仕組みを初心者向けに教えてくれる本です。

カラーコレクションとグレーディングについて

カラーコレクションハンドブック第 2 版
ライティングも構図も押さえたあとで、カラコレを学ぶのに使いました。

シェーダーアーティスト(兼テクニカルアーティスト)になる

プロジェクトに参加すると、アセットの再配置や細かい作業が新人に回ってきます。
シェーダーアニメーションの背景クリップ作成などもその一環。スクリプトを書いたり、自分でシェーダーを作って対応していくうちに、問題を解決するものを作り、その後の人でも使える形にしていくことで、徐々にテクニカルアーティストっぽい役割になっていきました。

シェーダーについて

シェーダーを学ぶうえで役に立ったのは以下の本とサイトです。
当時は自社エンジンが中心でしたが、ノードベースの考え方はほぼ同じなので、ここから基本を掴みました。

UnrealEngine4 マテリアルデザイン入門
UE5 になって UI はかなり変わりましたが、ノードベースの考え方としてはまだ役立ちます。

ゲーム制作者になるための 3D グラフィックス技術 改訂 3 版
本当に基礎の基礎から押さえたいときに。

shadertoy
シェーダー系で有名なサイト。いろいろな作例があり、ヒントをたくさん得られます。

www.shadertoy.com

graphtoy
サーフェス上のシェーダーを描くときは、基本は 0–1 の操作です。
数式で波形を可視化できるので、試行錯誤するときに重宝します。

レンダリングについて

ノードベースでシェーダーを触るようになって、レンダリングを勉強し直したときに手にした本です。

The Book of Shaders
オンラインで無料で読めるシェーダー入門書。
視覚的にわかりやすく、さまざまな言語にも対応しています。

Physically Based Rendering 4th Edition 日本語版
レンダリングの本はあまり多くない印象ですが、日本語でまとまっている新しい一冊です。高めですが、学校や会社で共有して読むのもありです。

リアルタイムレンダリング 第 4 版 (Real Time Rendering Fourth Edition 日本語版)
少し古い版ですが、リアルタイム系としてまだまだ使える内容です。

まとめ

背景アーティストからシェーダーアーティストとしての仕事が増えていく段階では、見た目(背景・光・構図・色)の基礎と、シェーダー・レンダリングの基礎の両方を押さえておくと、その後のテクニカルアーティストとしての仕事にもつながります。
技術書は高めなので、会社で購入してチームでシェアするのもおすすめです。

次に、テクニカルアーティストとしてポジションが変わったときに役立った本・Web は「テクニカルアーティストになった時に役立った本・Web」でまとめています。

テクニカルアーティスト10年で役立った本・Webまとめ」ではこれまでの僕の経歴と役に立ったものをまとめた記事をまとめています。


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